「Fランク大学はヤバイ!」
とか、色々言われていますが、そんなことないですよ?
偏差値だけで選ぶ学校選びの方が、よっぽどヤバイと思います。
今回はFランク大学について皆さんに知っておいてもらいたい事を書こうと思います。
①そもそも Fランク大学とは?
「Fランク大学(BFランク大学)」という用語は、河合塾では使用していない。河合塾では、「ボーダーフリー(Border Free)」、「ボーダー・フリーの大学」という表現を使用している。
「倍率」が高い大学・学部、具体的には「受験者数が多く、『不合格者』の多い大学・学部であれば、あるほど」、確度の高い偏差値(ボーダーライン)の算出が可能である。逆に、不合格者が少ない場合は、精度の高い偏差値の算定が困難となる。河合塾では、「ボーダーフリー」の定義を、『不合格者数が少ないため、合格率50%となるボーダーラインが、どの偏差値帯においても存在しない』学部・学科のことと定義している。
引用:Fランク大学・BFランク大学
河合塾が発祥の起源のようですが、そうでないようです。
河合塾では、BF(ボーダーフリーの大学)という表現をしています。
また、河合塾ではこうしたランク分けについて「各大学の教育内容などを示したものではありません」としています。
②Fランク大学でも、いい学校は沢山ある!
私が色々高校生、保護者、高校教員と話していて思うことがあります。
それは、「偏差値」に縛られすぎているという事です。
もちろん、これに関しては様々な価値観がありますので、1つの意見としてこの記事を見てもらえればと思います。
Fランク大学って、偏差値 35以下で、いわゆるBF(ボーダーフリー)と言われている大学ですよね。
ネットでは「オレ、 Fランク大学だから」とか自虐的に使われている言葉になります。
でもって、 「Fランク大学=ダメな大学」のようなとらえ方をしている人が多くて、私は少し残念になりますね。
「 Fランク大学=ダメな大学」というのは間違いということを声を大にして言いたいですね。
偏差値のみにこだわって、進学している方がよっぱど哀れに思います。
単刀直入に言いましょう。
Fランクでも、いい大学はたくさんあります。
スーパーにでもありますよね?お買い得品が。
それと同じように大学にもあります。
それらはFランク大学の中にひっそりとありますよ。
お買い得な大学が。
③今日本にはどれぐらいのFランク大学があるのか?
H26年5 月1日現在で、国立 86校、公立86 校、私立 603校、合計775 校、日本には大学があります。
では、 Fランク大学はいったいどのぐらいあるのでしょう?
この数を正確に出すにはかなり大変です。
なぜならば、この大学の○○学科はBFだけど、○○学科は違うなど。
学部学科によって偏差値は異なってくるからです。
大学の中に一つでもBFの学科がある大学は、Fランク大学という条件であれば、かなりの数の大学がFランク大学になってしまうでしょう。
④今後Fランク大学は増え続ける
では、Fランク大学の数は今後どうなるのかというと、ますますFランク大学の数は増え続けます。
なぜかというと、理由は簡単。
子供の数が減るからです。
子供の数が減り、大学への出願は減れば、その大学の偏差値も低くなります。
子供の数が減って、それに伴い大学の数が減らない限り、間違いなくFランク大学が増えることは目に見えてわかります。
出願が減れば、偏差値も低くなりますからね。
逆に考えれば、ランクに左右されないで、しっかり学校選びを行えば、お買い得なFランク大学に入学できる可能性が高まるということにもなります。
ただし、しっかり見るべきポイントをチェックしないといけません。
⑤Fランク大学というランクを作った人たち
例えば、日本にあるすべての大学が落ちないとしましょう。
そうなると高校生は万歳!ですよね!
受験勉強しなくても、自分の好きな大学に入学できるわけです。
そうなりますと、困る人達がいます。
塾や予備校などの、受験産業に関わる人達です。
そもそも、受験というものは、大学で学ぶためにしっかりとした学力があるのかどうか?
これを確認するためのものなんですが、志願者が多ければ、不合格者が出ますよね。
その結果、塾や予備校などが一つの産業として成り立っているわけなんです。
そして、Fランク大学でも受験は行います。
定員より志願者が少ないので、落ちる人がいません。
このような大学は受験産業の人たちにとっては死活問題。
だってですよ?
落とされる心配がまったくなくなってしまえば、塾や予備校に行く必要ないですよね?
塾や予備校はつぶれちまいます。
ですので、このランクというものは、Fランク大学と通常の大学を区別するために、
受験産業でつくられたものなのです!
⑥高校の裏の任務
Fランク大学のことをネットで検索すると、さまざまなことが出てきます。
「学費の無駄、ブラック企業にしか就職できない」などなど。。。
いいことなんて、これっぽっちも出てこない。
しかも、その大学がすべての悪の元凶のような、先入観が皆さんにあると思います。
ここで一つ、視点を変えてみましょう。
本当にその大学だけが悪いのでしょうか?
では、えげつない教育業界のお話をここで少ししてみましょう。
こんなにもイメージが悪いFランク大学。
なぜ、無くならないのでしょう?
不思議だと思いませんか?
そこには、高校の裏事情があるのです。
この裏事情に関しては、また別の機会にでも記事にしますが、
実は高校の評価って、
- どれだけ進学者を増やせれるか
- そして国公立の大学に進学させたか
これに尽きるんです。
高校が教育委員会に評価されるのは、この数値なんです。
この数値を高校ではなんとか上げたいのです。
特に私立の高校はこれが最重要といっても過言ではないでしょう。
どうしてかといいますと、皆さん高校へ入学するとき、その高校でどのぐらい進学している人がいるのか?
どのような大学へ進学している人が多いのか?
そういうデータ見ませんでしたか?
そして、それを選ぶ材料の一つとしませんでしたか?
私立の高校は、この数値を非常に大切にしています。
この数値がよくないと、中学生が入学してきませんからね。
なので、何としてでも進学率、そして、進学する人数を高校では増やしたいのです。
もちろん、実業高校ではその逆で就職率が大切ですよね。
ですが、実業高校でも、進学が増えれば高校の進路指導の先生や校長は、教育委員会から、ま~、しこたま評価されるんですけれどもね。
なので、どんなに勉強ができない学生でも、とりあえず、大学へ入学させる。
これが高校の先生たちの裏の任務なわけです。
⑦まってました!なんでも屋のFランク大学の登場!
そこで登場するのがFランク大学です。
Fランク大学は、受験する学生が少なくて困っています。
一人でも多くの学生がほしいわけです。
高校では一人でも多くの高校生を進学させ、進学率、進学人数を増やしたい訳です。
そして、高校生やその親は、このご時世、大学ぐらいは…。的な雰囲気があります。
みんながWin-Winになるのです。
このような流れが実際あります。
ですので、
Fランク大学はそう簡単にはなくならないのです。
まとめ
このようにFランク大学というのは、
教育の内容を示したものではない。
ということがわかりましたか?
Fランク大学という言葉に惑わされないでください。
この言葉をつくったのは、受験産業なのです!
あなたに合った学校をしっかりと選びましょう!(^-^)
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